うちの子が今年初めて、学校行事で、市の植樹祭に参加しました。
市内の小中学生を中心に、河川の放水路事業によって発生した山肌の自然環境を復元させる取り組みで、「斐伊川放水路1000年の森づくり」として、今年、10回目を迎える植樹祭です。
その時の子どもたちの感想に、こんなものがありました。
「木には“本物の木”と“にせものの木”があると教えてもらって、びっくりしました」
“
本物の木”と“
にせものの木”・・・私も耳慣れない言葉にびっくり。
木に、本物と偽者があるんでしょうか。
これは、横浜国立大学 名誉教授 宮脇 昭博士によって提唱された、土地本来の樹種(潜在自然植生種)を植樹することにより、短期間で在来の自然に融和した森林が形成されることを目指した計画なのだそうです。
「にせもののほとんどは台風にたえられなかったり、虫に寄生されやすいけれど、本物はたえられます」
子どもたちは、本物の木を植えると災害から守ってくれたり、きれいな水を守ってくれたりするんだよ、という風に教えてもらったようです。
また、
「本物は0.06%しかなくて、百倍になってもたったの6%しかないそうです」
という数字にも驚きをかくせなかったようです。
私たちがよく目にする、スギやヒノキ、カラマツ、マツなどの針葉樹林は、もともと、人間が材木を生産するため人工的に造林したもので、人が手を入れ続けなければ維持できないものです。
このことを「にせものの木」と呼んでいるのです。
(私たちを悩ませている花粉症の元にもなっている木ですよね^^;)
日本の照葉樹林帯の森の主役は、神社やお寺の「鎮守の森」にあるような、シイ、タブ、カシ類といった常緑広葉樹林であって、尾根筋、急斜面などきびしい立地に局地的に自生していたスギ、ヒノキ、カラマツ、マツなどの、木材生産を目的に植えられたものは土地本来のものではない、という事実。
私もスギのことは聞いた事がありましたが、自然の森だと思っていた森や林が、実は人間の手による人工的なもので、「自然」と言う言葉のイメージとはあまりにもかけ離れていることを知って驚いています。
しかも、土地本来の森が回復するのに、日本国内で150〜200年以上、東南アジアなどの熱帯雨林では300〜500年かかると言われています。
それを、土地にあった本物(本来)の樹種を植えることによって、20〜30年で限りなく自然林に近い防災・環境保全林を作り出そう、という試みです。
また、植樹について調べていて、
竹害(ちくがい)という言葉も知りました。
「かつて筍を採るために栽培されていた孟宗竹の竹林が放置された結果、周囲の植生に孟宗竹が無秩序に侵入する現象のこと」(ウィキペディア(Wikipedia)より)
植樹の活動の際に、竹を取り除く作業をしているのを、なぜなんだろうと思っていたら、こういうことだったんですね。
普段、見慣れている竹林も実は外来植物で、土地本来の樹種が追いやられ、生態系がこわされる原因になっていたとは・・・。
この日の植樹も、土地本来の、高木9種類、中木7種類、低木4種類という構成で、出雲の自然にとけこんだ自然林をよみがえらせることを期待しています。
森の組成・・・自然を、環境を守るとは、どういうことなのか。
私たちが学ばなければならないことは、まだまだたくさんありそうです。